寒くて前傾姿勢になると大腰筋が縮んで腰背部が張ってしまうので、緊張した脊柱起立筋の影響で瞬発的に動作をすると、ぎっくり腰になってしまうので要注意!
そうならないためにも、起床時の準備運動が大切になってきます。
まずは円背(猫背)になっている肩甲骨ラインをしっかりと動かします。けれども、ゆっくり動かすように心がけてください。立たなくても結構です。正座か、膝立ち、あるいは椅子に腰を掛けた状態で。
両手を挙げて深呼吸(肋骨が浮き上がるように吸う)して吸う時に鳩尾をへこまし、吐くときにお腹が軽く膨らむように。
腕を下ろすときは、手のひらを外に向け、肘を折り曲げて下ろしていくと、左右の肩甲骨の間の隙間が「きゅっ!」と閉まり、肩甲骨が大きく動かせます。回数は10回程度で結構です。
肩甲骨が大きく動くことで、筋温も上昇し、脊柱起立筋の血行も起床時に比べると温かくなります。
ただし、こういった体操も、力みすぎて行うと、かえって状態を悪くしてしまう恐れがありますので、無理に行わず、ゆったりと行うように心がけてください。