成長期に起こりやすいスポーツ傷害

成長期に起こりやすいスポーツ傷害。

特にオーバーワークや、準備運動不足など、走ることにより疲労が蓄積して起こる傷害3種類を紹介。

オスグッド、シーバー、シンスプリント。


オスグッド

オスグッド
オスグッド

「オスグッド病」はスポーツ障害ですが、「成長痛」として間違った認識をされる場合もあるので、放置せず正しい治療を行う必要があります。

 オスグッド病になると膝下の骨が隆起し、膝下を押すと痛みがあったり、熱感・腫れがあります。安静時はそれほどでなくとも、動かすと痛みを感じます。

 10代前半に起こりやすく、「成長痛」と誤認されることもありますがそのメカニズムは大きく異なります。

 オスグッド病では、骨の成長と筋、腱の伸長が追いつかないことから起きます。思春期のこの時期、脛骨はまだ骨でなく軟骨です。

 膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が収縮し膝蓋腱付着部の脛骨粗面の成長軟骨部を引っ張り続けることで、剥離してしまいます。

その剥離によって脛骨粗面の隆起となります。

 それらの原因は、十分な準備運動不足や、誤ったトレーニング、あるいは過度なトレーニングが引き金となっています。

 もし、このような症状が出たら、しっかりとアイシングをし、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋・大腿直筋)をほぐしてゆっくりストレッチをしましょう。もちろん、運動は中止してください。

 そして、整形外科で正しい診断と治療を受けましょう。


シーバー

シーバー
シーバー

 「シーバー病」は、「オスグッド病」と同様に、10代前半に起こりやすいスポーツ傷害です。

 かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛がその症状です。過激な運動のあとに症状が出ることが多くアキレス腱の付着部位が運動によって負荷がかかり、血流障害、炎症を引き起こす病気です。

 このような痛みが出た場合は、運動を中止して、かかとをアイシング。

そして、整形外科で正しい診断と治療を受けましょう。

 ふくらはぎのマッサージなどもその後の経過を見て行うといいでしょう。アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉ですので、ふくらはぎのテンションを下げるのは効果的だと思います。


シンスプリント

シンスプリント
シンスプリント

「シンスプリント病」はスネの内側の中~下1/3にかけて生じる痛みです。この部分はヒラメ筋という足首を蹴る筋肉が骨に付いている部分で、この筋肉によって引っ張られて痛みが生じると言われています。

 体力面や筋力、カラダの使い方など技術的な面での差が大きく関係してくるため、「初心者病」とも言われ、中学・高校生の1年生がなりやすいという話もありますが、競技レベルが高いほど発生率が高いという報告もあり、初心者だけでなく熟練者でも注意が必要です。

その原因は、

・長時間に及ぶ練習

・急激なランニング量や距離の増加

・反復する動作の強負荷

・個人の能力を超えたランニング

・ランニング中の急激なスピードの変化

・筋・腱の柔軟性の低下

・扁平足

・クッション性の悪い靴

・靴底の磨り減った靴

・不整地な地面

・硬い路面

など多岐にわたります。

 症状が軽度の場合は、アイスマッサージやアイシング、シップなどの消炎鎮痛剤の使用で痛みが治まることもありますが、疲労骨折との区別をするためにも整形外科で正しい診断と治療を受けましょう。


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